食材コラム「 あなご 」
DAY | 2006年08月08日
先週までのもずく、いかがでしたか? シェフから、「池澤さん! もずくのコラムに天然って書かれてませんよ!」って怒られちゃいました。今では珍しい天然もずく、あれ、本物天然でした。道理で美味しいはず・・・。
さて、気を取り戻して今週は「あなご」。3 Weeks中の方には油が多いという関係であまりお勧めをしてはいなかったこの「あなご」ですが、通常、カラダをキープするには召上っていただくことになんの問題もないです。
「あなご」は別名「秤目ハカリメ」と呼ばれ、あなごの横腹にある白い斑点、秤(ハカリ)のように規則的に並んでいるからだそう。あなごの名前は、昼間砂泥に穴を掘って潜んでいることから「穴子」。
私は大阪育ちなので、あなごというと明石や広島などの瀬戸内海が有名で小さい頃から大好きでした。でも、この東京であなごというと「江戸前」のお話をしたほうが良さそう。私は頻繁に大阪と東京を行き来します。ほとんど新幹線ですが、もちろん飛行機を使うことも。そうなんですよね、あの飛行機から見える羽田の海には、どうも美味しい江戸前あなごがいるらしい。
そもそも江戸前とは、「江戸前面の海」とか「江戸流」という意味があるみたい。
実は食べ物と密接した言葉で、本来「うなぎ」に関してのみ使われていた言葉だそうです。今でいう築地から鉄砲洲あたりでとれたうなぎを江戸前と称した。徳川が江戸幕府を開くのが1603年。この頃、江戸の発展を大きく担ったのは、ひとつに街道筋を整備し「流通」を繁栄させたことなくしては語れない。江戸の人口はアッという間に増えていき、食糧供給に追われることになる。幕府はそれらを見越して、今でいう和歌山あたりから漁師集団を江戸近郊に呼び新鮮な魚介を確保した。これらによって、「食」において京阪に遅れを取っていた江戸は飛躍的に漁業の技術向上。やがて当時の江戸の人たちは、手っ取り早く食事を済ませるための屋台を発展させていく。今のファーストフードの原型ですね。寿司は「つまむ」、蕎麦は「たぐる」、うなぎやてんぷらは「食べる」と言っていたそう。寿司は満腹にする食べ物ではなかったんですね。
今や、江戸前の魚たちの代表格あなご、タンパク質もたっぷり。ビタミンAや不飽和脂肪酸が多く含まれ。血流を良くし、学習能力をUP!夏バテ防止にはぴったり。今回は『あなごの柳川風』。あなごのむっちりフワフワした食感を楽しみたいところですが、一枚一枚脂を落としながらカリッと焼き上げ、それを卵白ととじて仕上げます。安心してたくさん食べてくださいね。
トータル・ワークアウト
パーソナル・トレーナー 池澤 智

