食材コラム「菊花」
DAY | 2006年09月26日
先週に続いて菊のお話。
菊花、といっても観賞用の菊ではありませんよ。食べるための菊の花。
みなさん、菊というと何を思い出されますか?私は先週お話したように、父と行った怖くて仕方なかった菊人形。でも、先週はコラムを書きながら、懐かしいなぁ~と、小さい頃の事をたくさん思い出しちゃいました!
さて、やはり菊というと、この日本では「菊の御紋」ではないでしょうかね。
日本を代表する花でもある菊が今のような状態になったのには様々なことがあるのです。
日本にはもともと野菊が自生して、よもぎのような食べ方をしていたようです。それが観賞の習慣がついたのが平安時代の頃。中国からの秋の重陽の節句とともにもたらされます。万葉集には一切菊の名は出てきませんが、古今集には歌に詠まれるようになります。
その後、鎌倉時代の初めに後鳥羽上皇が菊の花の意匠を好んだことから「菊花」が天皇家の家紋となります。ご紋の菊の花弁は16枚。
江戸時代前期からは栽培により様々な菊が生まれ、それらは中国に逆輸入され、幕末にはヨーロッパに伝わり西欧美術に大きな影響を及ぼすのでした。
今回の食用菊は「もってのほか」と呼ばれています。「天皇家のご紋である菊の花を食べるなどもってのほか!」からきているんですって。
先週の春菊同様、菊の花の香り成分は食欲増進、胃腸の働きを良くします。ほろ苦味は目に効くとされています。秋のお料理には欠かせない名脇役。文字通り、華を添えてくれます。
今週のメニューは、「海老と青菜、菊花の和風和え」。おひたしなのでシャキシャキとした食感が美味しいです!秋の味覚、お楽しみくださいね。
参考文献;フリー百科事典ウィキペディア「キク」「食用菊」
食材健康大事典(時事通信社)
トータル・ワークアウト
パーソナル・トレーナー 池澤 智

