関西 vs 関東
DAY | 2007年05月15日
突然ですが、私は、大阪から東京に住民票を移して今年で7年になる。
少しさばを読むと、生きてきた年月の約4分の1に相当する年月だ。まだまだ、関西人暦が長い。ここ最近は、関西弁と標準語を、時と場合によって使い分けられるようになった。トレーナーのみんなは、毎日こてこての関西弁で話す私を知っているせいか、標準語で話す時には「よそ行きの池澤だ。」と確信しているのを私は肌で感じる。このゴールデンウィークには東京のお客様が数名、大阪戎橋店を訪ねてくれた。彼らには私がこてこての関西人だということが、ばれたようだ。どうも、大阪にいると関西弁が抜けない。そして、来館されたお客様は「すごい場所にあるね」と口をそろえておっしゃった。そう、ここ戎橋店はかに道楽のまん前で、くいだおれの並び、お好み焼きやたこやき、ラーメンといった小麦粉タウンのど真ん中に位置している。この誘惑に負けじと通っていただけている戎橋の会員様に感謝!
それはさておき、この関西と言う土地で育った私は、関東に行って様々な食の違いに出くわした。
まず、味付けだ。関西は薄味で、関東はそれより濃い味付けだと言われている。確かにそうだ。これは調べるところ、徳川家康の時代に遡る。東京は、家康が幕府を開く以前は京都から離れた田舎だった。田舎に居る人はほとんど農民であったので、連日長時間の労働をしていた。関東武士といわれた人たちも普段は農業をしていたらしい。肉体労働をしていると、塩分の多い食事を好むようになる。この伝統が定着して、どうやら関東は濃いしょうゆ味となったらしい。一方、関西は一大消費の街で、激しい労働をする人よりも知的階級が文化をリードしていたため、塩分も少なくてよかったというわけだ。
その他関東は水が硬水なため、ダシが取りにくく、しょうゆ味になり、関西は軟水なためダシがよく取れるのでダシがメインの味付けになっている。うどんを食べ比べるのが一番分かりやすいという説もある。なるほど、なんとなく理解できる。
他にも違いがあって、これはずっと不思議に思っていたことなのだが、関西でうどんといえば「きつね」 甘いお揚げさんがのったうどんのこと。そしてこの兄弟に「たぬき」がある。これはきつねの蕎麦バージョンだ。先日東京の下町の蕎麦屋さんに入って、きつねを頼むと、「うどんですか?蕎麦ですか?」と聞かれた。(うどんに決まっている。。。)「たぬきを頼んでも、同じ事を聞くのですか?」と一応確認してみた。「はい。」と言う店員。。。関東では、「きつね」は蕎麦、うどんに限らず、甘いお揚げさんが入ったもので、「たぬき」は揚げ玉が入ったものをさすことが判明。
一説によると、たぬきは江戸の終わりごろに始まったらしく、もともと、イカの「かき揚げ」が入っていて、コロモの大きさに比べて肝心の具が少なく“化かされた”ということから「たぬき」と呼ばれたらしい。その名残をうけて今のたぬきが存在するわけだ。それでうどんか、蕎麦かというのだ。なんとも分かりやすいではないか。そして、きつねはというと、きつねがもともと油揚げが好物だったらしい。という。これは、なんともうそっぽい。でもそう言われている。
何はともあれ、今回は関西と関東の違いが食を通しても知ることが出来た。同じJAPAN(ニッポン)なのに、面白いなぁ。そうそう、まだある、関西の人は食べ物を「さん」付けで呼ぶ。『揚げ』を『お揚げさん』、『豆』を『お豆さん』、『いなり寿司』を『おいなりさん』。おちゃめである。その他縮めて言うこともある。例えば『まつたけ』を『まったけ』、『松本さん』を『まつもっさん』(これは関係ないか。。)そして、関西は「肉」といえば「牛肉」をさす。だから関西では、コンビ二にある「肉まん」といわれる商品は日ごろ肉の代名詞になっていない豚が使用されているため、きちんと「豚まん」と書いてある。余談だが、うちの母の肉じゃがは、勿論牛肉を使っている。東京の小料理屋さんで食べた肉じゃがは「豚」だった。この事をケビンに話すと、「豚食べたんだ・・・。」とちょっと嫌な空気になった。「鶏だったかもしれません。」またひとつうそをついてしまった。
トータル・ワークアウト
パーソナル・トレーナー 池澤 智

