COLUMN  コラム

アルコール

DAY | 2008年06月03日

今回の題名を見て、コラムを手にとって下さった方もいらっしゃるのではないだろうか?
きっと、トレーナーのことだから「お酒はやめてください!!」みたいなことが書かれているのでは?いやいや、「飲むならこの種類のお酒がいいですよ」なんて、皆さんそれぞれに想像がさぞかし膨らんでいらっしゃることでしょう。
まぁ、どちらも書きます(笑)

お祝いの席では、アルコールは必需品だし、人と人との距離を縮めたり、緊張感を解放してくれたりと、、、まぁ、なんと多才なことだろうか。
私は、ウィスキーボンボンで酔ったことのある人間なもので、アルコールの味の良さや気分が高揚する感覚を感じたことがない。
また以前、ケビンとカウンターで食事をしている時に、注文もしていないのにビールを出されたことがあり、「注文していませんが・・・」と板前さんに伝えると「あちらの方からです」と・・・。板前さんの視線の先は、酔っ払った見ず知らずのおじさんだった。「よっ!」みたいな感じで手をあげてこちらを見ている。な、、、なんだ。相当気が大きくなっている。
それに、よく見かける光景でもあるが、お酒を薦める人は「まぁ、まぁせっかくですから一杯どうぞ」なんて言う。せっかくの意味が分からないが、なんとなく、せっかく会った今日と言う日にありがとう。という意味だろう。
そんな風に「理解しがたいことを引き起こすもの」というのが私のアルコールへのイメージだ。

「酒は百薬の長」と言った言葉もあるくらいだから、きっとカラダにもいいのではないか?とちょっぴり悩んだ。これは漢書「食貸志」に記載されている言葉だ。気になって調べてみると、どうやら、健康上の問題として提起されたものではなく、その昔経済上の言葉として述べられたものらしい。遡ること、漢の時代、前漢と後漢の間に王莽(おうもう)が建国したといわれる「新」と言う国があった。
王莽は塩、酒、鉄を政府の専売品と定め、民間人による流通を禁じた。これは悪徳商人から貧窮した人民を守るためだったと言われている。「そもそも塩はおかずの大将であり、酒はあらゆる薬の中で最も優れ、鉄は田畑を耕す農耕具の基本である」と重要性を主張して、政府の一手に納めることとしていた。こういったことがあの言葉の意味だ。専売政策の一環で打ち出したものだったのだ。

しかし、先に書いたように、人をやさしくしたりする事や、つながりを深める事、ストレスの解消になるのであれば、私は少々のアルコールは良いと思う。
まぁ、血糖値の上昇を高めることや、飲みすぎは、二日酔いや悪酔いの原因となる有害物質『アセトルアルデヒド』という物質が直接小脳を障害し、歩行、姿勢の維持、起立を大変困難にさせるという怖いことも起こる。
日本大学の教授がこう述べていた。
「日本酒を連日1~2合飲む人は10年以上経つと内科医や神経内科の厄介になり、5合以上飲む人は、早晩精神科医の厄介になる可能性が大きい」(岩波新書『酒と健康』より)

そう言っても、飲みたいものは飲みたいというのが、人間だ!
それならば、今、流行の「糖質0のビール」はどうだろうか?
まず、一言で言うと「糖質が0だからと言って、カロリーが0ではない」という事。
「糖質0」とは栄養表示基準に基づき、100mlあたり糖質0.5g以下のものにしか表示できない。また似たようなものに「カロリーオフ」というのもあるが、これは100mlあたり20kcal以下のものにしか表示できないと定められている。
ほとんどの「糖質0」と謳(うた)ったビールの表示を見ると、100mlあたり20kcal台になっている。つまり糖質は100mlあたり0.5g以下でもカロリーは糖質に換算すると4~5g相当あるということになる。そのからくりは、ビールはアルコール飲料であるところにある。つまり、糖質由来ではなくアルコール由来のカロリーがあるのだ!これを1リットル飲みほしてしまえば、200kcal超で糖質50g(おにぎり1個半の糖質!)相当のカロリーになってしまう。ましてや通常のビールならば、100mlあたり52kcalで、1リットル飲めば、520kcal、糖質に換算すると130g(おにぎり3個半の糖質)相当になってしまう。ビールを飲むのに、100mlだけ飲む人はいないと思うから。。。
後は皆さまにお任せします。
ちなみに、これにアルコールという代謝をちょこっと下げちゃう物質も導入されていることはお忘れなく・・・。
やはり、最後はトレーナーという職業を選んだ、私らしいコメントで締めくくってしまった。

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PROFILE

池澤智
いけざわ とも
PROFILE

トータル・ワークアウトゼネラルマネージャー&パーソナル・トレーナー
女優やモデル、アーティストなど多くの有名人やセレブの肉体改造を手掛け、高い評価を得ている。 その傍らトータル・ワークアウトの理論に基づいたオリジナルフードの開発も行い、店舗展開や著書など 幅広く活動している。

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