COLUMN  コラム

バナナダイエット

DAY | 2008年11月18日

今回の題名を見てコラムを手に取って下さった方は、いつもより多いのではないだろうか?
最近、私もセミナーをする度に最後の方の質問で、「バナナダイエットは良いのですか?効果があるのですか?」と聞かれるほど、どうやらこのダイエットは人によく知られているようだ。

私も、人知れず世間の波にのまれ易いタイプで、もうご存知の通り、脂肪の吸収を抑えると言われている『黒烏龍茶』においては、パッケージに貼ってあるシールが大量にたまり、3枚1組で応募できるこのシールは、100通のはがきに貼って送れるほどになった。
ちなみに、ダイエット効果のあるものには目がない私は、今までにも「りんごダイエット」「グレープフルーツダイエット」「にがりダイエット」を秘かに進めてきた経験がある。
しかし、この職業についてからはできる限り自身の知識を信じ、興味のあるそれらに目をやる事なく、自分の中から「食べるだけ」「塗るだけ」ダイエットを除去してきた。
そんな私ではあるが、この「バナナダイエット」はちょっと気になる。
人の体験談やダイエットの内容を知るくらいなら良いだろう・・・と調べてみることにした。

まず方法は、朝食にバナナを食べ、あとは一日バナナは何本食べてもよいが、相当よく噛まなければならない。小分けにして水分補給をまめに行う。昼食と夕食は食べすぎない程度なら何を食べても良い。おやつも適度にOK。深夜にお腹が空いた時には、果物一種類であれば食べても良い。本当に~?!相当疑いたくなる内容だ。
だって、これはどう考えても普通のバナナ好きの人の食事ではないか・・・。いいのか?これで。

私にだって出来る、いや、今より太ってしまうのではないか?と不安になるが、きっと誰もが取り組みやすい様に。。。という事ではないか?と思った。
とりあえず、バナナの栄養成分について調べると、ビタミンB1、B2、ナイアシン、食物繊維、セロトニン、カリウム、マグネシウムを含んでいることが分かった。特にこの中で、ビタミンB1は糖質の代謝を上げ疲労回復、むくみを予防するらしく、B2においては、脂肪の代謝を促進してくれるようだ。
最もダイエットに効果がある栄養素としては、食物繊維が豊富なため、便秘を予防し、脂肪を排出するというところにある。その他カリウムがナトリウムとのコンビネーションをうまく取り、血圧を正常化させたり、慢性疲労や筋肉の発育不全にも効果があるとか。。。
疲れを取り除くことで、より活動的な生活を送れるような手助けと、実際にカラダに不要なものを排除してくれる効果が=「ダイエット」になっているのであろう。
また、バナナは腹持ちが他のフルーツに比べて抜群に良いのと、ダイエット時のイライラの緩和や、脳に働きかけて満腹感を与えるセロトニンが他のフルーツに比べて多いらしい。
そんなこんなで、きっとバナナが今、ダイエット食品のグランプリに選ばれたのではなかろうか。

余談だが、得た豆知識を誰にでも話したくなる私は、その夜行ったお寿司屋さんで、店主とケビンにバナナ話を自慢げにべらべらと話した。しかし、この二人昭和の男とあって、「私たちが子供の頃はバナナは高価なものだった」とか「その時代のこんな役者を知っているか?」とか、私にとっては、かなり興味のない方向に話が飛んでしまった。。。

気を取り直して、話をバナナに戻すと、バナナダイエットは良いものか?どうなのか?ということだが、それは実行する人によって異なる。
モノの判断。つまり「良い、悪い」は、何にとって「良い、悪い?」なのか?が一番のポイントだと思う。例えば包丁もお料理をするには、なくてはならないもの。つまり良いものであるが、人を傷つける凶器にもなる。その観点からは悪いものになる。そういった、何を基準にしているか?が大切だ。
お腹の中をキレイにして、その分体重を減らすことが目的であるならバナナは良いだろう。しかし、糖質を主のエネルギーとして使っている日常生活を、できるだけ脂肪が主のエネルギーとして使えるカラダにし、効率よく体脂肪率を下げたい人には、糖質だらけのこのバナナは決して良いとは言えないはず。そんな風に、今のものさしをきちんともってダイエット食品と向き合って欲しい。

私は、その選択肢を増やせるようなコラムをこれからも書き続けたいと思っている。
勿論、「実証つき」ということで!!
という訳で、今日からバナナを私よりカラダが小さく早く効果の出そうな1歳半の姪っ子に投与し続けることにする。

>> 前のページに戻る

PROFILE

池澤智
いけざわ とも
PROFILE

トータル・ワークアウトゼネラルマネージャー&パーソナル・トレーナー
女優やモデル、アーティストなど多くの有名人やセレブの肉体改造を手掛け、高い評価を得ている。 その傍らトータル・ワークアウトの理論に基づいたオリジナルフードの開発も行い、店舗展開や著書など 幅広く活動している。

→ プロフィール詳細
→ 著書